被災者支援1.7兆円 慰問抗議は「過激派」か スペイン洪水
【パリ時事】スペイン政府は5日の閣議で、大規模洪水により200人超が死亡した東部バレンシア自治州などの激甚災害地区指定を決定した。 サンチェス首相は記者会見し、被災者・企業向けの給付金や融資保証など総額106億ユーロ(約1兆7600億円)の支援を発表した。 サンチェス氏は「協力し合う必要がある」と述べ、非常事態下での国内の団結を呼び掛けた。フェリペ国王らと視察・慰問に訪れた州都郊外パイポルタでの住民らの抗議行動を巡っては、背後に「過激派」の存在があると主張した。 公共放送によると、水害では215人の死亡が確認された。軍・警察の災害派遣は1万5000人態勢に増強され、濁流で冠水した住宅の地下や駐車場を中心に行方不明者の捜索が続いている。