和毅と再戦のドラミニが不敵な返り討ち宣言

　今月24日、大阪・吹田市の大和アリーナにて、プロボクシングIBF世界フェザー級3位・亀田和毅（TMK）と、同級2位レラト・ドラミニ（南アフリカ）が［IBF同級挑戦者決定戦］を行う。 　 2人は昨年10月にIBF2位決定戦を行い、ドラミニが細かいステップからの手数で、判定2-1で勝利。 　ドラミニは「KOする、彼を引退させるつもりだ」と不敵にメッセージ。和毅も父・亀田史郎氏の元でパワーアップし「相手の心を折る、バチっとKOする」と宣言している。 【フォト・動画】ドラミニが強烈ボディでKO！和毅が前戦、パワーファイトでTKO勝利の様子も 　両者は今年3月に再戦が組まれていたが、ドラミニが同級3位のアーノルド・ケガイとのIBF指名挑戦者決定戦を優先したため、消滅した。 　急遽和毅はケビン・ビジャヌエバと戦いTKO勝利。結局、ケガイがドラミニ戦を辞退し、今回の試合が組まれた。 　ドラミニは16日昼、関西国際空港に来日。インタビューに答え、和毅については「特に今まで対戦してきた他の選手と変わりはない。普通の選手。恐れることは何もない」と淡々と語る。 　今回、和毅は父・史郎氏の元で、プレッシャーをかけるスタイルに取り組んでいるが、ドラミニは「ボクシングスタイルを変えることは誰にでも出来ること。彼が 10回スタイルを変えても、自分が10回勝つ」と自信満々だ。 　また海外『SA BOXING TALK』のインタビューで、ドラミニは「彼は前回より早く仕掛け、積極的に攻めてくると思うけど、準備は万全。僕はボクサースタイルでもファイタースタイルでも戦えるから、彼が何を持ってきても対応出来る」と和毅の速攻や圧力は予測済みだと言う。 　また和毅をKOする可能性があるかと問われると「ああ、今回は彼をストップ（KO）する。彼を引退させるつもりだ」とこちらもKO勝利宣言だ。 　最後にドラミニは「今回は絶対に勝たなければならない試合。（地元）フリーステイト州出身の初の世界チャンピオンになりたいから」と意気込んでいた。 　一方、和毅はインタビューでドラミニについて「向こうがどんな作戦でこようが関係ない。自分はリングの上で相手の心を折るだけ。すぐに心が折れると思う」と前回とは違うと言う。 　現在は父・亀田史郎氏の元でトレーニングを重ねる。 　和毅は「親父とも話しているけど、オレが試合でどのくらい（本来の実力を）出せるかだけ。もし、ドラミニが今のオレのボクシングを完封できるようなことがあれば、それはドラミニが本当に強いっていうこと。認めるしかない」と今回は、和毅のポテンシャルを引き出した試合になる。 　その史郎氏は「今回の和毅は、かなり仕上がってる。皆さんには和毅が良い内容で試合に勝つ事を期待してほしい」とこちらも仕上がりに自信を持つ。 　そして和毅は「リングに上がってから、（ドラミニは）オレの本当の強さが分かる。皆さんには試合でドラちゃんをバチっとKOするとこを見てほしい」とKO勝利宣言も飛び出した。 　IBF世界同級王座は今月10日、アンジェロ・レオがルイス・アルベルト・ロペスを失神KO勝利し王座交代。念願の世界戦に近づけるのはどちらか。