扶養内パート勤務の40代。職場で「年収240万円」の地域限定社員になると、“将来の年金額”はどれだけ増える?「地域限定社員」のメリット・デメリットも解説
地域限定社員になると年金はいくら増えそう?
扶養内パートから地域限定社員になると、将来の年金額はいくら増えそうでしょうか。 日本年金機構が発表した、令和6年度の国民年金(満額)は月額6万8000円で、夫婦2人分の標準的な厚生年金は月額23万483円です(月43万9000円で40年間働いた場合の、老齢厚生年金と2人分の満額の老齢基礎年金)。 40歳で扶養内パートから地域限定社員になり、年収240万円(月収20万円、ボーナス等は含まず)で65歳まで25年間(300月)働いた場合、次の計算式で将来の年金受け取り見込み額を試算します。 月収20万円×(5.481÷1000)×300月=報酬比例部分(年額)約32万8860円 (基礎年金満額月額6万8000円×12)+報酬比例部分(年額)約32万8860円=将来の年金受け取り見込み額(年額)約114万4860円(月9万5405円) 年収が上がることによって、自分が将来受け取れる厚生年金額も増える見込みになります。
まとめ
地域限定社員(エリア社員)は、原則として転勤が無く一定の地域を勤務地として働く正社員です。基本賃金は通常の正社員と同じ基準と定めている企業が多く、長く働き続けやすいことと、将来の年金受け取り見込み額が上がることがメリットです。 さまざまな事情で転勤が難しい人にとって、働きやすい雇用形態といえるでしょう。働き方の選択肢への参考にしてください。 出典 厚生労働省 多様な正社員及び無期転換ルールに係るモデル就業規則と解説全業種版 独立行政法人労働政策研究・研修機構 多様化する労働契約の在り方に関する調査(企業調査、労働者WEB調査)結果(2022年) 日本年金機構 令和6年4月分からの年金額等について 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部