ドジャースファン、ホームランボールの『替え球』作戦を決行するも『ビデオ判定』でバレる
問題のシーンは4回表に訪れた。パドレスのマニー・マチャドが左中間スタンドへ先制ソロホームランを放つと、これを見事グラブでキャッチしたドジャースファンの男性がボールをフィールドへ投げ返す『お約束』を実行した。
しかし、リプレー検証やビデオ判定は、ファンにとっても他人事ではないようで、現地中継でこの場面がスロー再生されると、男性がホームランボールをグラブにキープしつつ、持参したボールをポケットから取り出してフィールドへ投げ込む、文字通りの『替え球』作戦を決行していたことが明らかとなったのである。
『MLB.com』は試合後、この場面を伝える記事を掲載し、その冒頭で「野球ファンは時として、ホームランボールをキャッチすると、それがビジターチームの選手が放ったホームランだった場合、多くの球場で伝統となっているように、それをフィールドへ投げ返すべきか、あるいは周囲のファンの憤怒というリスクと引き換えに、ボールをキープすべきかというジレンマに直面する」と前置き。
その上で、「日曜の夜にドジャースタジアムの左翼ブリーチャーに座っていた1人のファンは、『両方やる』という解決策を考え出した」と伝えている。なお、現地でこの試合を中継していた『ESPN』はリポーターをスタンドに派遣し、試合中、この男性ファンに直撃インタビューを実行。男性の曰く、「(テレビのリプレーで)摘発されちゃったね」とコメント。
「でも、嫌われているパドレスの選手がホームランを打ったときは、ボールを投げ返さないと、忠実なドジャースファンから大ブーイングを浴びるから。僕には前にそういうことがあったんだ。だから、準備しておこうと思って、ポケットにボールを入れてきた。もし、本当にそうなった場合を想定してね」と説明。