「たくさんの人に魅力を伝えられるように」元ウエイト選手がプロの津軽三味線奏者に ライブで民謡やボカロ曲を披露
高校時代にインターハイに出場したウエイトリフティングの選手だった男性…。 今は、およそ50年続く流派の名前を襲名し、津軽三味線奏者として活躍しています。 【写真を見る】「たくさんの人に魅力を伝えられるように」元ウエイト選手がプロの津軽三味線奏者に ライブで民謡やボカロ曲を披露 12月、山梨で開催した初めてのライブで伝えたかったこととは。 津軽三味線を奏でるこちらの男性、山梨県都留市出身でプロの津軽三味線奏者 小宮正文さん(29)です。 プロの津軽三味線奏者 小宮正文さん: 「人前で初めて演奏したときに泣きながら演奏を見てくれたのが印象的で、自分の人生の中で人を涙させることがまず無かったことなので、ずっと続けていきたい気持ちになった」 小宮さん、実は旧・桂高校時代、関東大会で準優勝全国大会8位などウエイトリフティングで活躍していました。 小宮さんが津軽三味線に出会ったのは大学に進学した18歳のとき。 友人と観に行った津軽三味線サークルのライブが転機でした。 プロの津軽三味線奏者 小宮正文さん: 「三味線というと、大人しいというか かしこまったイメージがあったが、すごく迫力もあるし明るい雰囲気で親しみやすいライブだったので、そこに惹かれた」 サークル活動で津軽三味線の魅力にのめり込んでいった小宮さん。 プロを志し23歳で大学を中退して、およそ50年続く流派の家元=井坂斗絲幸さんに弟子入りし、住み込みで6年にわたり津軽三味線や民謡、舞踊などの腕を磨きました。 小宮さんの師匠 井坂流家元 井坂斗絲幸さん: 「ブレない。ちゃんと決めたらやり遂げる。そこが一番いいところ」 「芸の道 始めあって終わりなし。これからも突き進んでいってほしい」 その後、実力が認められ井坂斗絲史の名前を襲名すると、去年およそ70人がしのぎを削った津軽三味線の全国大会で上位10人に入る優秀賞を受賞! 現在は芸能集団「喜楽座」の一員としての活動だけでなく、個人としても全国各地のステージに立っています。 小宮正文さん(井坂斗絲史を襲名): 「嬉しいのはもちろんあるが、流派の名前を背負うということで新しい責任感が生まれた」 「プロとしてのスタートは遅い方だがこれから何年も演奏活動していく中で外に出て、さらに自分を磨いていきたい思いもありましたし、もっと幅を広げていきたい気持ちがあった」