サンダバ・佐野「夢与える選手に」 阪神が指名あいさつ 担当スカウト、レギュラー期待
NPB(日本野球機構)ドラフト会議で、阪神から5位指名された富山GRNサンダーバーズの佐野大陽内野手(22)=静岡県出身=は29日、高岡市の高岡商工ビルで、宮脇則昭編成ディレクターと畑山俊二統括スカウト、筒井和也担当スカウトから指名あいさつを受けた。佐野選手は「子どもたちに夢を与えられる球界を代表する選手になりたい」と誓った。 【写真】日本海リーグ開幕戦で適時三塁打を放つ佐野選手=5月、金沢市民野球場 佐野選手は筒井担当スカウトから藤川球児新監督のサインが入ったドラフト会議入館証を受け取り、笑顔を見せた。 佐野選手は堅実な守備と広角に打てる打撃を評価された。理想の選手は元阪神の鳥谷敬さんだといい、富山でも鳥谷さんと同じ背番号「1」を希望した。「タフな体を作って(鳥谷さんのような)選手になりたい」と話した。 富山での1年間は、荒削りだった守備と打撃を吉岡雄二監督と細谷圭野手総合コーチに鍛えてもらったと感謝した。ファンに向けては「良い報告ができるように頑張る」と話した。 筒井担当スカウトは、複数のポジションを守れる守備力と粘り強い打撃に加え、壁にぶち当たっても乗り越えられるような気持ちの強さが中野拓夢内野手と似ていると評価し、「これから成長し、甲子園でレギュラーとして出場する可能性がある」と期待した。 佐野選手は今後阪神と契約し、入団会見に臨む。契約の時期は未定。 サンダーバーズの永森茂社長は「NPB入りは在籍選手の希望につながり、球団の価値があがる」と話した。 ●墳下内野手が退団 プロ野球独立リーグ・日本海リーグの富山GRNサンダーバーズは28日、墳下大輔内野手(24)が任意引退で退団すると発表した。