ブラジルでは寿司にイチゴジャム!?日本食ブームから派生した「甘い寿司」が人気の理由
お寿司がブラジル人たちに広まったきっかけ
「健康×かっこいい×おいしい」。今でこそ、3拍子揃ったお寿司ですがどうやって広まったのでしょうか。日本人移民開始は1908年のため、お寿司の歴史も長いかと思われるかもしれませんが、お寿司が今のように広まったのは1990年代に入ってからだそうです。 ブラジル人たちが好きなビュッフェ。サンパウロにあるレストランビュッフェでお寿司を出したことから始まったブーム。それまでは、お寿司が食べられるのは日本料理レストラン。価格も高価なため、お寿司を食べる機会が少なかったそうです。 日本人にとって、ブラジル料理が今も珍しいように、ブラジルでも日本料理は未だに珍しい状態です。だからこそ日本料理を食べた際にはSNSで紹介をよくされています。実はブラジルは世界で3番目にSNS(FacebookやInstagramなど)を使用しています。 先日、ブラジルでXの使用を禁止された際に、デモが起こるほどです。お店の宣伝もHPではなく、Instagramで行われ、Instagramのライブも盛んです。その際に、つけられるのが#Sushi Dose(=甘いお寿司)。イチゴジャムやマンゴージャムなど色鮮やかで、面白い食べ方は動画でも宣伝の的です。 ブラジルは移民の割合が高く、多国籍文化なので、料理もMIXされて新しいものが編み出されています。ブラジルにお越しの際には、是非この甘いお寿司や日本の餃子が進化したPastelも挑戦してみてください。日本では苦手だった食材も、ブラジルでは好きな味付けに変わっているかもしれません。 文/三浦梓(AZUSA MIURA) 2020年1月よりブラジルサンパウロ州に移住。ブラジルの文化、人に触れ、心がウキウキする日々。一方でいつ強盗や殺人に合うかわからない危険と隣り合わせな環境だからこそ今日死んでも後悔がないようにと全力で楽しむ方向に変換。全力で楽しむからこそ見えた世界を発信。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員 。人事コンサルタントとして、「女性が働きたいときにいつでもどこでも働ける社会」の実現を目指しても活動中。
@DIME編集部