重鎮マジックは“レジェンド軽視”のエドワーズは眼中になし?「優勝してないヤツの声には応じない」とバッサリ<DUNKSHOOT>
2001年生まれのエドワーズは、リアルタイムではフィジカル全盛だった1990年代の試合を視聴していないものの、当時の選手たちによる好プレー集やハイライトを見る機会はあったはず。 だがこの発言によって物議を醸してしまったことは否めない。21日に米スポーツ専門局『ESPN』でコメンテーターを務めるスティーブン・A・スミスは「彼は当時を知らないだけ」と口にし、25日にはスミスのインタビューに個人的に応じたマジック・ジョンソン(元レイカーズ)がこう突き放していた。 「私はチャンピオンシップを勝ち獲ったことがないヤツの声に応じることはまずない。彼はカレッジでもチャンピオンシップを制していないじゃないか。高校でチャンピオンシップを手にしたのかさえわからない」 206cmのサイズでポイントガードをこなしたマジックは、レイカーズを5度の優勝に導いた偉大な司令塔かつリーダー。キャリア計13年で9度もNBAファイナルに進出し、5度優勝した輝かしい実績を持つ。 12度のオールスターに10度のオールNBAチーム入り、4度のアシスト王に加えてシーズンMVPとファイナルMVPにそれぞれ3度輝いた男は、レギュラーシーズンとプレーオフのキャリア平均アシスト数でいずれもNBA歴代トップに立っている。 2年間在籍したミシガン州大では、1979年にNCAAトーナメントを制して最優秀選手賞(Most Outstanding Player)にも選ばれたマジックに対し、ジョージア大で1シーズンをプレーしたエドワーズは優勝どころかNCAAトーナメント出場も逃しているだけに、マジックは自身の現役時代を軽視した若手の発言に黙っていられなかったのだろう。 トラッシュトーカーとしても知られるエドワーズだが、今回の発言はさすがに多くの敵を作りすぎてしまった。この失言を称賛へ変えるためには、ウルブズを球団初のリーグ制覇へ導くことが必須になりそうだ。 文●秋山裕之(フリーライター)
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