今後の利上げは? 日銀・植田総裁「急激な金利の上昇は避けられるとみている」
日テレNEWS NNN
日本銀行は、金融政策決定会合でマイナス金利政策の解除などを決め、17年ぶりの利上げに踏み切りました。 日銀・植田総裁「マイナス金利政策といった、大規模な金融緩和政策はその役割を果たした。短期金利を主たる政策手段とする普通の金融調節になる」 日銀は今回の会合でマイナス金利政策を解除し、17年ぶりの利上げを決めたほか、長期と短期の金利を低く抑える政策なども撤廃し、これまでの大規模金融緩和策を大きく修正しました。 植田総裁は会見で、日銀が目指す2%の「物価安定目標」の持続的・安定的な実現が見通せる状況になったと説明し、33年ぶりの高い賃上げ率となった春闘の状況もマイナス金利を解除する重要な判断材料のひとつになったと述べました。 一方、今後の利上げのペースや利上げ幅について植田総裁は、「経済物価の見通し次第だ」としつつも、「当面、緩和的な金融環境が継続すると考えている」「急激な金利の上昇は避けられるとみている」としています。