新型アウディA5が、とってもマジメなドイツ車だったワケとは? A4との統合モデルに迫る
アウディの新型「A5」に大谷達也がフランスで乗った! かつてのA4は、どう変化したのか? 【写真を見る】新型A5の全貌(207枚)ダイハツ・アプローズのようなセダンにも注目!
従来のA4とA5を統合
アウディA5がフルモデルチェンジを受けた。 と、いっても、新しいA5は従来の「A4」とA5を統合した位置づけ。これは、アウディがEVを数多くラインナップしてきたため、Aに続く数字が偶数はEV、奇数はエンジン車と、モデル名の“文法”を整理する目的で採られた措置。もっとも、今回デビューしたのは「アバント」と、呼ぶステーションワゴンとセダンのみで、旧A5にあったクーペやコンバーティブルはなし。 しかも、アウディ関係者の話を聞いていると、少なくともコンバーティブルは将来的にも登場しない可能性が高いので、実質的にエンジン車のラインナップは縮小する模様。この辺は、EV化を進める現代の自動車産業界にあっては致し方ないのだろう。 だからといって新型A5が“手抜きのフルモデルチェンジ”だったというわけでは決してない。たとえば、これまでの「MLB evo」に変えて「PPC」というエンジン車用の次世代プラットフォームを採用。これを活用して電気系プラットフォームを一新した結果、インフォテインメント系は14.5インチの大型タッチスクリーンを搭載し、操作系が大幅に向上したのは嬉しいニュースだし、一部パワートレインにはMHEVプラスという強力なマイルドハイブリッド・システムを搭載して燃費効率の改善に役立てている。 エクステリアデザインも大きく生まれ変わった。たとえば、旧A4に比べてホイールベースをおよそ70mm延長し、広々としたキャビンと伸びやかなスタイリングを実現。ちなみに、リヤフェンダーのボリューム感は旧A4とは比べものにならないほど迫力があるが、それもそのはず、ブリスターフェンダーの張り出しは旧RS4に匹敵するほど分厚く設定されたそうだ。 Aピラーの根本をやや後ろ寄りにするとともに、ボンネットを長く設定したプロポーションも、新型A5の力強い走りを象徴するものといえる。