森保一監督 写真：JFA/アフロ

サッカー日本代表は10月15日、埼玉スタジアムで行われる2026年サッカーワールドカップ（W杯）アジア最終予選でオーストラリア代表と対戦する。 【動画】久保建英が新コーチ・長谷部誠についてコメント「長谷部コーチだからこそできるアドバイスがもらえている」 主将のMF遠藤航（リバプール）が体調不良で前日練習を見送っており、中盤の構成が変わる可能性もあるが、新監督の下で巻き返しに必死のオーストラリアとの一戦に、4連勝をかけて挑む。 前節10月10日に、これまで白星がなかったサウジアラビアとのアウェイ戦を2-0で制して初の開幕3連勝とした日本は、最終予選C組で首位に立ち、2位のオーストラリアには勝ち点5のリードを奪っている。 オーストラリアは6大会連続7度目の出場を目指しているが、1分け1敗のスロースタートで9月下旬に監督が交代。着任間もないトニー・ポポヴィッチ新監督の下、中国に3-1の逆転で今大会初勝利を手にした。 今回のチームには16強入りした2022年カタールW杯を経験したDFハリー・スーター（シェフィールドU）、DFアジズ・ベヒッチ（メルボルンC）、MFジャクソン・アーバイン（ザンクトパウリ）、チュニジア戦で得点したFWミッチェル・デューク（町田）。 フランス戦でゴールを挙げたクレイグ・グッドウィン（アルワフダ）らをはじめ、DFトーマス・デン（新潟）の名前が並ぶ。 FIFAランキングでは日本の16位に対してオーストラリアは25位。過去の対戦成績では日本の6勝5分け1敗、特にホームでは日本が3勝2分けと負けなしで優位に立つ。 だが日本代表の森保一監督は、「監督を交代して非常に危機感を持って挑んでくる」とみている。 特に、選手時代に広島でともにプレーした元同僚であり連絡を取り合う友人のポポヴィッチ監督について、「戦術的に4バックも3バックも使えるし、いろんなことを考えてやってくると思う。なにより、戦う魂、激しく厳しく個々とチームでハードワークすることを植えつけることができる」と警戒。 W杯で優勝する目標を念頭にレベルアップを目指す「挑む」姿勢を強調して、チームの引き締めを図っている。 サウジアラビア戦の中盤で強い存在感を示したMF守田英正（スポルティング）も、準備は怠りないとした上で、「我々は前回大会（の最終予選）でいいスタートを切れなかったので死に物狂いで戦った。今回、相手もそういう気持ちで来ると思う。それを跳ね返すだけのメンタリティが必要」と気持ちを引き締めている。 アジア最終予選は18チームが6チームずつ3グループに分かれて戦い、各組上位2チームまでが無条件で本大会への出場権を獲得でき、3位と4位はプレーオフ経由での出場を目指す。 取材・文：木ノ原句望