副業を「本業以外の分野」で模索する人の盲点とは?副業のあるべき姿、避けるべきことを考えてみた
それならば、すでに経験やスキルといったベースのある本業である仕事により注力し、その時給をアップすることを考えるべきなのだ。 反対に仮に副業での単価や収入が本業を上回る様であれば、そっちに注力をした方が良い、ということになる。 いずれにせよ、同じ時間を費やすのであれば、より単価や時給の高い分野を狙い効率を高めるべきであり、繰り返しだがそういった分野は多くのヒトにとっては本業で培った経験やスキルが活かせる分野なのである。
■副業は魔法の杖ではない 収入以外の面で考えても、副業というのは限られた時間しか投入出来ない分野なのだから、その副業での経験を持ってその分野で自分がエキスパートになれるわけでもない。 人生や仕事はそう甘くはない。 つまり、副業をもって自分の人生や状況を大幅に改善出来るわけではないし、副業というのはそういった魔法の杖ではない、ということだ。 それでも本業とは関係のない分野でやらざるを得ない、という話であれば、やはり副業に大きな期待をしたり、生活設計の重要な部分を副業に担わせることのない人生設計をするべきである。
さて、もう一つ。 副業として資産運用的なことを上げるヒトが多々いる。 が、資産運用はそもそも副業ではないし、副業としての位置づけで考えてはいけない。 資産運用とはそもそも自分の余った資産やリスクを取る余裕のある資産の範囲内で行うべきものであるというそもそも論もそうだが、やはりリターンがマイナスになる可能性や、自分自身でコントロール出来ない要素が大半なので、確実性を求める副業とは相いれないのだ。 少なくとも副業を検討しないといけない様な状況で、更なる不確実性とリスクを人生において背負い込むことはすべきではないし、自分の人生の逆転をベットしてはいけない分野だ。
もっとも経済の勉強をしたり、企業分析等のお勉強のために、という位置づけであれば分からなくもない。 かく言う私自身も貧乏学生だった大学時代からお勉強として株式投資はしていた。 が、当然のことだがそれをメインの本業と考えたり、副業と考えたことはない。 むしろその逆で、「本業に活かせる経験や学び」、という位置づけであった。 ■自分の人生にとってプラスになるかを考える 副業の目的は本業以外での収入を含め、自分の人生にとって何かプラスを狙うものである。