「若い親だからしつけができない」世間の目を変えたかった…鈴木亜美が親になり理解できた“両親が厳しかった”理由
「若い親だからしつけができない」世間の目を変えたかった
こんにちは、鈴木亜美です。 前回は、私自身が子どもの頃に親から教えてもらったことについてお話ししました。うちの両親はしつけにすごく厳しかったのですが、今回はその理由や親の考え方についても振り返ってみたいと思います。 【前回を読む】「両親はすごくしつけに厳しかった」鈴木亜美が明かした、当時は窮屈だったけれど今では感謝していること 若くして結婚した両親。母は結婚してすぐに私たち兄妹を妊娠・出産したので、周りから若い親だと見られることが多かったようです。若いから、きちんと子どものしつけができていないんじゃないかと周りに思われるのが、すごく悔しかったと、あるとき言っていました。そういった世間の見方を変えたくて、礼儀やマナーを徹底的に教え込んだ、厳しく接してしまったんだと聞いたことがあって、そういう親としての立場があったんだなと。子どもを通して、親としてちゃんとやっていることを示したかったというか、それしか方法がなかったんでしょうね。母は完璧主義者なところもあるので、なおさらなのかなと思いました。 結果的に、前回もお話したように、私は小さい頃からいろいろなことを教わって身につけることができました。それに、お魚のきれいな食べ方については、結婚をするときに義理の母にも褒められて。両親が頑張ってくれたおかげなので、マナーに関しての価値観は人それぞれだとは思うのですがそこは私は本当にありがたかったなと思います。
自分が親になって、ようやく理解できたこと
両親が若かったことで私たちを厳しくしつけたというのは、子どもの頃から母に聞かされていました。母なりになぜ厳しくするのか、説明しようとしてくれていたんだと思います。ただ、当時は両親のそういった気持ちはよく理解できず、叱られる怖さが勝ってしまっていて。成長していくにつれて反抗心が少し芽生えた頃には、親の思いを押し付けられているように感じたこともありました。 今、自分が親になって、ようやく両親の気持ちを理解できるようになったなと思います。社会の目って思っている以上に厳しいし、両親がちゃんとしなきゃ、子どもに礼儀やマナーをきちんと教えなきゃと思ってしまうのは仕方ないこともあるのかなと。今でも、電車やスーパーなど人が多いところで子どもが騒いでいると冷たい目で見る方や、早く静かにさせてという親への圧を感じて、つい子どもを強く叱ってしまう親はたくさんいますよね。本来であればそういったことも大きな目でみてもらえる社会になってほしいものですが、なかなかそうもいかず。私も自分が同じ立場になってはじめて、そういった親心がわかるようになりました。