「右中間へ」パワーあふれるスラッガー 東海大相模・西川 交流試合の注目選手!
2020年甲子園高校野球交流試合の大会第6日第1試合で、東海大相模(神奈川)は大阪桐蔭と対戦する。強力打線の中で注目を集めるのが西川僚祐外野手(3年)だ。 【昨秋は1試合平均10得点以上】猛打を誇る東海大相模打線 出場選手を代表する「右の強打者」と呼んでも差し支えないだろう。中学時代、東京ドームでの全日本中学野球選手権ジャイアンツカップ決勝で逆方向に本塁打を放り込み、にわかに注目された逸材だ。身長186センチの体格を生かし、高校でも順調に成長している。 力任せに引っ張ろうとしない打撃は秀逸だ。意識するのはあくまで「右中間への打球」。大振りしない分、安定度が高く、昨秋は公式戦9試合で打率5割2分9厘。4本塁打、17打点と長打力を発揮した。 コロナ禍で練習内容が制限された時期も、努力を怠らなかった。自主的に筋力トレーニングに励み、さらなるパワーアップにも成功した。 門馬敬治監督の指導で、あえて木製バットでの打撃にも取り組んでいる。まだ完全に対応しきれているわけではないが、差し込まれないように、従来よりも打つポイントを前に置くなど進化が始まっているようだ。 一度は、最終学年で戦うことを諦めた甲子園に、間もなく足を踏み入れる。「もちろん勝ちにこだわる。その上で夏の甲子園で1本、ホームランを打ちたい」と目を輝かせている。【岸本悠】