新語・流行語大賞は「ふてほど」 「裏金問題」「50-50」も選出
今年話題になった言葉に贈られる「現代用語の基礎知識選 2024ユーキャン新語・流行語大賞」のトップテンが2日、発表された。年間大賞は、TBS系ドラマ「不適切にもほどがある!」の「ふてほど」が選ばれた。 【写真まとめ】大谷翔平のホームラン集2024 「ふてほど」は、昭和から令和にタイムスリップした主人公がコンプライアンス感覚の違いから引き起こすドタバタを描き、人気となった。 主演した俳優の阿部サダヲさんは、東京都内で開かれた表彰式に登壇し「いつもテレビで見ているところに来られてうれしいです」とあいさつ。↵ 受賞について「正直言って自分たちで『ふてほど』と言ったことはないんですけれども、ドラマ全体が評価されたと思い、光栄です」と喜びを語り、「今まで演じてきた中で一番手応えがあった」と作品の反響を振り返った。↵ 年間大賞以外では、自民党派閥が政治資金パーティー券の販売収入を政治資金収支報告書に正確に記載しなかった「裏金問題」も選出。自民党総裁選や衆院選でも争点となった。 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手が史上初めて達成したシーズン50本塁打、50盗塁を指す「50―50」も入った。 「界隈(かいわい)」もトップテン入りした。風呂に入ることを面倒に感じてやめる人々を指す「風呂キャンセル界隈」という言葉がネット交流サービス(SNS)で広まっていることを毎日新聞デジタル報道グループが報じていた。 首都圏などで相次ぐ強盗事件で話題になった「ホワイト案件」も選ばれた。SNSで実行犯を募集する際、犯罪行為ではないように装う、うたい文句に使われたとされる。 今夏のパリ・オリンピック、パラリンピック関連も目立った。陸上女子やり投げで金メダルを獲得した北口榛花選手が口にした「名言が残せなかった」がトップテン入り。銅メダルで日本馬術界に92年ぶりのメダルをもたらした平均年齢41・5歳の総合馬術団体の4人の選手は「初老ジャパン」の愛称で話題になった。 約20年ぶりにデザインが一新された「新紙幣」、ヒップホップユニット「Creepy Nuts(クリーピーナッツ)」のヒット曲「Bling―Bang―Bang―Born」、巨額詐欺事件をテーマにしたドラマ「地面師たち」(ネットフリックス配信)の劇中のセリフ「もうええでしょう」もトップテン入りした。【岡田英】