豪華寝台列車「瑞風」運行開始 大阪・京都など沿線はフィーバー
豪華寝台列車「瑞風」運行開始 大阪・京都など沿線はフィーバー 撮影・編集:柳曽文隆 THEPAGE大阪
JR西日本の豪華寝台列車「TWILIGHT EXPRESS(トワイライトエクスプレス) 瑞風」の運行が17日から始まった。車両の最後尾には展望デッキなどが用意。10両編成の列車に豪華な客室を設け、関西と中国地方を1泊2日または2泊3日で周遊する特別な列車の運行の歴史が始まった。
沿線の魅力を発信するという新たな役割も
瑞風は同日午前にJR大阪駅を出発。その姿をひと目見ようと朝早くから多くの人が同駅に詰めかけ出発の様子を見守った。後に、JR京都駅に入線。こちらも入線1時間以上前から、同駅には多くの人が詰めかけており、駅近くの小学校の児童らも招待され、「瑞風」と書かれた車両と同じ色の旗を振るなどし、歓迎ムードに包まれた。 京都駅で行われた出発式典には、国土交通省・近畿運輸局の南條正幸鉄道部長や京都市の門川大作市長らが来賓として出席。主催者側からはJR西日本の三輪正稔京都支社長が出席し「(かつて走っていた)トワイライトエクスプレスの伝統を受け継いで、美しい車窓、おいしい食事、上質な車両、これらを受け継ぎ、加えて沿線の魅力を発信するという新たな役割を担って運行します」と語った。 また「大きな車窓から眺める瀬戸内海や田園風景、これらを展望デッキや開閉可能な窓から沿線の香る風とともに感じていただければ」などと続けた。
瑞風でしかできない旅も大きな魅力
JR西によると、瑞風の旅は、1泊2日の山陽コース(上り・下り)と山陰コース(上り・下り)、そして2泊3日かけて山陽~山陰を一周する周遊コースの全5コース。各コースとも2~3か所の立ち寄り観光地が設定されており、例として山陽コース(下り)では、大原美術館や錦帯橋などを訪れる。 また普段は一般非公開の場所へ入れるなど、瑞風の旅でしかできないことがあるのがこの旅が大きな魅力となっている。 旅行代金。1泊2日の4コースで、2人1室で1人25~75万円、2泊3日の周遊コースでは47~120万円(いずれも9月分は3~5万円アップ)となっている。