国スポ・剣道で女子総合成績1位となった福岡県チームと関係者ら＝29日、佐賀県神埼市（撮影・山崎清文）

　国民スポーツ大会（国スポ）は29日、佐賀県の神埼市神埼中央公園体育館などで会期前競技が行われ、剣道成年女子で福岡が4位入賞を果たした。福岡は前日優勝した少年女子との合計得点で65・0点を獲得し、地元佐賀に1点差で剣道の女子総合1位に輝いた。 ■疾走するドルーリー朱瑛里はこちら【写真】 　初の頂点を目指した福岡は準決勝で佐賀に0―2で敗れて力尽きた。先鋒の妹尾舞香（福岡県警）は引き分け。「少しでも勢いをつけようと攻めの剣道で臨んだが、なかなか1本が取れなかった」と悔しさをにじませた。 　それでも、母校の中村学園女子高を中心とする少年女子の貢献もあり、女子総合では堂々のトップ。チームメートや後輩たちと記念写真に納まった妹尾は「高校生の試合を見て、自分も負けていられないと火がついた部分もあった。彼女たちは本当にすごい」と手放しでたたえた。 　妹尾は10月に福岡県警の女子団体2連覇を懸けて全国警察大会に出場。11月の全日本女子選手権では、鹿屋体大3年時の2021年以来3年ぶり2度目の王座を狙う。妹尾は「選手権は一昨年から2年続けて2位なので、今年こそ優勝を目指して頑張りたい」と大きな瞳を輝かせた。（山崎清文）