「絶対にいいものが撮れるはず」後藤真希、話題の最新写真集出版のきっかけ
織田信長を女性だと思い込んでいた
──変化といえば、15歳でデビューした後藤さんも来年で40歳という節目を迎えることになります。 後藤 やっぱり変化は感じますね。たとえば昔は寝ないでいても平気だったのが、今は睡眠をちゃんと確保しないと翌日のお仕事に響いたりもしますし(笑)。 でも今年は13年ぶりにミニアルバムを出すことができたから、それが変化としては大きかった気がします。もともと音楽がやりたくてこの世界に入ってきたので、25周年に向けていろいろ準備していく中で、「やるぞ!」という気持ちのスイッチが入りました。 ──今の後藤さんのファン層ってどんな感じなんですか? 後藤 それが驚くほどバラバラなんですよ。YouTubeを観てくれる層とライブに来てくれる層でも全然違いますしね。でも全体的に言えるのは、女性の方が圧倒的に増えているということ。私がデビューしたときに小学校とか幼稚園だった子が、働いて自分のお金を使えるような立場になって現場に来てくれる……というパターンが多い気がします。 もちろんモーニング娘。時代から変わらず応援してくれている男性の方や、「最近ファンになりました」という若い人もいますね。 ──ちなみに後藤さんが最近ハマっていることはありますか? 後藤 歴史もののドラマや映画を観ること! 宮廷系とかは、日本と韓国の両方とも好きですね。小学生の頃から図書館で借りてくるのが紫式部とか卑弥呼の話だったりしたし、興味はあったと思うんです。時代劇もよく観ていて、特に『暴れん坊将軍』(テレビ朝日系)とか『水戸黄門』(TBS系)が好きでした。 ──渋いですね。 後藤 デビューしたての頃とかも『遠山の金さん』(テレビ朝日系)に夢中でしたから(笑)。ただ、「歴史に詳しいか?」と言われたら、そういうことではまったくないんです。 これだけ観ていても、知識がまったく身につかなくて……。ドラマとか映画とか観ると登場人物のことが気になるから、一応、Googleで調べたりもするんですけどね。やっぱり“好き”ってことと“得意”ってことは別なのかな? たとえば織田信長なんて女性だと思い込んでいたんですよ(笑)。天海祐希さんの『女信長』(フジテレビ系)を最初に観ちゃったものですから、あとから「うわっ、女の人じゃ全然ないじゃん!」とかビックリしましたね。 (取材・文/小野田衛) ▼後藤真希(ごとう・まき) 1985年9月23日、東京都出身。99年、モーニング娘。のメンバーとしてデビューし、数多くのヒット作に参加。その後はソロアーティストとして活躍の場を広げる。近年はライブや舞台などのほか、YouTuberとしてもマルチに活動している。24年7月には13年ぶりとなるシングル『CLAP CLAP』、同9月にはミニアルバム『prAyer』をリリースして話題を呼んだ。写真集「flos」が通常版・電子版で発売中。 【後編】デビュー25周年・後藤真希、アーティストとして活動を続ける理由「ファンの存在が活力」は下の関連記事からご覧ください。
小野田 衛