ヒョンデが中型EVバス「エレク シティ タウン」を「第10回バステクin首都圏」で披露
ヒョンデモビリティジャパンはこのほど、10月18日(金)に開催される「第10回バステクin首都圏」(会場:東京都江東区海の森3-6-44)に、新型中型電気路線バス「ELEC CITY TOWN(エレク シティ タウン)」と、大型バス「Universe(ユニバース)」を出展すると発表した。適切なサイズの電気バス販売によりCO2削減に貢献する 「第10回バステクin首都圏」は、前日に開催される日本バス協会主催の「中央技術委員会全国大会」の連携イベントとして、バス専門情報誌「バスラマ」を発行する株式会ぽると出版が主催する、バス事業者やメーカー、利用者が集まりコミュニケーションを図る首都圏最大級のバスフォーラム。 ヒョンデは、昨年12月に行われた「第9回バステクin首都圏」に左ハンドル仕様の「エレク シティ タウン」を展示し、好評を博した。また今年5月に大阪府で開催された「バステクフォーラム」には右ハンドル仕様の試験車両を公開。「第10回バステクin首都圏」が開催される今回は、右ハンドルであるだけではなく、日本の路線バスに必要な機器を装着した車両が展示される。 ●「第10回バステクin首都圏」開催概要 ・日時:2024年10月18日(金)10:00~16:00(雨天開催) ・会場:海の森水上競技場(東京都江東区海の森3-6-44) ・内容:車両展示、試乗、機器、用品、システムの展示、プレゼンテーションほか ・主催:ぽると出版 ・入場料:無料(入場者は名刺を2枚用意、またはぽると出版公式サイトで配布する入場登録書に記入) 郊外路線やコミュニティバスなど一定数の需要はあるものの、現在の日本市場において電気バスの国内外のメーカーラインナップは限られており、環境問題に対応できる車両の導入が、公共交通機関を運営する自治体や事業者などにとって急務であると言える。こうした状況を踏まえ、ヒョンデは日本の公共交通機関で求められている課題に対し、「エレク シティ タウン」のような適切なサイズの電気バスを販売することでCO2削減に貢献していきたい考えだ。 この年末に日本で発売される中型電気路線バス「エレク シティ タウン」は、日本のバス車体規格ガイドラインに準拠し、日本市場のニーズに合わせた路線バスで、ワンマン路線バスに必要な装備の架装に対応している。145kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、220km以上の航続距離を確保(※1)している。また、新規車両登録後からフロントガラス、サイドミラー(片側)は10年間、タイヤパンクは5年間にわたり修理・交換のサービスが提供される(※2)。 ※1:航続距離は外気温や冷暖房装置使用、また乗車人数により変動 ※2:本サービスの適用対象となった場合に、ヒョンデと実行者が連帯して、修理(もしくは交換)サービスを提供。ただし利用はヒョンデ指定協力整備工場に限り、かつ利用期間内の上限回数などの条件がある 「エレク シティ タウン」には、乗客乗下車時の死角地帯の障害物を感知する「SEW-Near」機能、各種センサーで車両の挙動を測定し、モーターの出力・ブレーキを制御する事で悪天候や滑りやすい路面でも車両のコントロールを容易にする「VDC(車両安定装置)」など、日本の路線バス運行で求められている各種安全装置が標準装備されている。 昨今の2024年問題に対する取り組みとしてヒョンデは、車両管理の省力化を実現するOBD2コネクタを介したテレマティクスサービスの導入準備、バス事業者の車両故障や修理対応による稼働時間減少(ダウンタイム)への対策として、現在販売中の大型観光バス「ユニバース」の部品同様に、国内翌日納品率95%以上を目指して初期部品在庫を準備しているなど、日本各地のバス事業者から好評を得ている各種アフターサービスとノウハウを生かしていく。 なお「エレクシティタウン」は、公益財団法人 日本自動車輸送技術協会(Japan Automobile Transport Technology Association、以下:JATA)から、「補助対象車両」として補助金が交付され、バス事業者や自治体などが1台導入するごとに、JATAより1769万2000円が交付される(※3)。 ※3:詳細は日本自動車輸送技術協会の公式サイトにてご確認を
MotorFan編集部