「カマラ、お前はクビだ。出て行きやがれ」トランプ氏 激戦州でハリス氏失速 10月はトランプ氏がわずかにリード 民主党に勢いの「郵便投票」がカギか
TBS NEWS DIG Powered by JNN
アメリカ大統領選挙の「激戦州の現場から」です。投開票まであと2週間となりましたが、ここに来て、ハリス氏、トランプ氏、両候補の支持率に変化が出ています。 民主党 ハリス副大統領 「戦う準備はできていますか」 共和党 トランプ前大統領 「アメリカを再び偉大にするぞ」 残り2週間。両候補者はどちらが勝つかわからない7つの激戦州を飛びまわっています。 記者 「この後、こちらの会場でトランプ前大統領の集会が行われます。演説開始までまだ5時間ありますが、会場前は長蛇の列ができています」 トランプ氏の支持者 「我々が勝ちますよ。ガソリン価格も食品価格も安い方がいい。そして私は自由が好きなんだ」 「とにかくこの国を取り戻したいのです」 「この国を取り戻したい」 一方、ハリス氏の選挙集会では… ハリス氏の支持者 「最大の懸念は、トランプがホワイトハウスに戻ることです。恐ろしいですよ」 「あっち(トランプ氏)が勝ったら、子どもに未来はない。選択肢はハリスだけです」 支持者たちはともに勢いを感じていますが、勝敗を左右する激戦州の支持率を見ると、ここに来て、ある変化が起きています。ハリス氏は大統領候補となってから急速に支持を伸ばし、9月にはトランプ氏を上回るまでになりました。 ところが、10月に入った頃から失速。気づけばトランプ氏がわずかながらリードしているのです。 ジョージ・ワシントン大学 トッド・ベルト教授 「(ハリス氏は)新しさが薄れ、飽きが出ています。黒人や中南米系の男性票が前回選挙に比べると大きな問題になっています」 黒人有権者の支持は、4年前のバイデン氏と比べ大きく下回っていて、中南米系の支持も前回ほどの広がりがありません。さらに、中東情勢の悪化を受け、若者の間の政権批判も根強いといいます。 ただ、ハリス氏にも明るい材料があります。 記者 「大統領選の行方を左右するといわれるペンシルベニア州。期日前投票が始まっています」 すでに多くの州で期日前投票が始まっていますが、そのうち、郵便投票の動向を見ると民主党に勢いがあります。 ペンシルベニア州エリー郡選挙管理委員会 カレン・チルコット氏 「郵便投票の希望者は、現時点で約3万2000人です。その多くは民主党支持者で、共和党支持者の方が少ないです」 ペンシルベニア州のこちらの郡では、郵便投票を希望した有権者のうち、民主党支持者が共和党支持者の2倍以上に上っているというのです。 民主党エリー郡支部 サム・タラリコ支部長 「選挙活動はかなり活発で、かつてないほどの熱狂が生まれています。『共和党支持者だけどハリス氏に投票する』という人が大勢いますよ」 果たして、最後に勢いを掴むのはどちらの候補者でしょうか。
TBSテレビ