石破首相「裏金議員が気にいらないというのであれば自民党に投票しなければいいのではないか」と発言? まとめサイトによるもの【ファクトチェック】
石破茂首相が「裏金議員が気にいらないというのであれば自民党に投票しなければいいのではないか」と発言したかのような言説が拡散しましたが、誤りです。まとめサイトによるもので、本人の発言ではありません。
検証対象
2024年10月4日、石破首相が「裏金議員が気にいらないというのであれば自民党に投票しなければいいのではないか」と発言したかのような言説が拡散した。 10月7日現在、この投稿は1400件以上リポストされ、表示回数は13万件を超える。投稿について「清々しい」「その通りに致します!」とコメントがつく一方で「石破総理はそんな発言してない」という指摘もある。
検証過程
投稿はまとめサイト「Tweeter Breaking News-ツイッ速!」による投稿だ。リンク先を確認すると日刊ゲンダイがYahoo! ニュースに10月3日に配信した「自民裏金問題『うやむやになってしまう』…刑事告発した上脇博之教授が石破新首相に苦言」という記事を引用元にしている。 記事は、裏金問題に関連する議員の公認について、石破首相が総裁選中は「(候補としてふさわしいか)選挙対策委員会で徹底的に議論を行うべきだ」と語っていたのに、トーンダウンしていると書いている。しかし、石破首相が「裏金問題に関わった議員を公認する、嫌なら自民党に投票しなければ良い」とは書いていない。 まとめサイトは日刊ゲンダイ記事の引用に続いて、掲示板サイト「5ちゃんねる」へのリンクがあり、「裏金議員が気にいらないというのであれば自民党に投票しなければいいのではないか」はそのスレッドの文言だ。 なお、石破首相は10月6日、次期衆院選で、自民党の政治とカネをめぐる問題で政治資金収支報告書に収入を記載せず「党員資格停止」の処分を受けた議員などを公認しない方針を明らかにした(NHK)。
判定
石破首相「裏金議員が気にいらないというのであれば自民党に投票しなければいいのではないか」と発言は誤り。まとめサイトによるもので、石破首相の発言ではない。