新田真剣佑、「僕やり」不良役が好感触 20歳のフレッシュだけではない魅力
“なんちゃって”ではない格闘技の腕前 アクション・スターのDNAを彷彿
端整な顔立ちながら、中身は武闘派も真っ青、芯が通っているようだ。空手やレスリングといった格闘系のスポーツの腕前は、ありがちなプロフィールだけのキャリアではなくホンモノ。ロサンゼルスに住んでいたころは極真空手に通っていたのだとか。実際、ネットの動画サイトには、海外の極真空手の新人戦、少年部門と思しき動画にMackenyuの名前が。複数あるが、いずれもフェースガードを装着しているので表情はうかがい知れない。 ただ、2005年に子役デビューしているので、早くもこの時点で熱心なファンがいたのだろう、若い女性たちの「マッケン!」という歓声が、真剣佑であることを物語る。脚の長さを活かした上段蹴り、下段蹴りのコンビネーションで間合いをコントロール、極真ならではの近距離でのドつき合いで対戦相手を圧倒。極真といえば空手の流派の中でもフルコンタクト(寸止めせずに直接当てる)を標榜し、実戦的な度合いの高さで”喧嘩空手”として知られる。少年時代の真剣佑の動画は、明らかにちゃんとした稽古を積んだこと、そして組手の実力を証明している。これなら、たしかに心身とも強いものがあるはずだ。日本を代表するアクション・スターのDNAだろうか。また格闘技以外の特技には、英語・水泳・乗馬・殺陣・体操・水球・スキー・ピアノ・フルート・アルトサックスと多彩で、役者としての武器にもなりそうだ。 「男性タレントとして見ると、いまは若さが程よくて魅力的な頃合い。25歳ぐらいになると少し余裕が出てきて、30代に向かう男の覚悟みたいなものが出てくる。これからますますカッコよくなるはずです」と分析するのは、テレビ情報サイトの40代女性編集者だ。 真剣佑とは、千葉真一が「真実の剣を持って人の右に出て欲しい」との願いから命名した名前なのだとか。いい役者になりそうだ。 (文・志和浩司)