新田真剣佑、「僕やり」不良役が好感触 20歳のフレッシュだけではない魅力
父・千葉真一を凌駕する存在感といわれる。俳優、新田真剣佑(あらた・まっけんゆう)は20歳、少年から大人へと成長する途上ならではのフレッシュさがあふれる。いまもっとも注目を集めるイケメン俳優の一人。広瀬すずと共演した映画「ちはやふる -上の句- / -下の句-」でブレーク、日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞するなど役者としての期待も大きい。放送中のドラマ「僕たちがやりました」(フジテレビ系)では悪役となる不良の市橋哲人をクールかつウェットに演じるが、こちらも好評だ。
役作りはしっかりと、カッコいいだけではなくまわりに気配りできるタイプ
アメリカ、カリフォルニア州サンタモニカに生まれ、高校卒業まではハリウッドで暮らし、アメリカ映画にも出演していたが、2014年からは日本に活動の拠点を移した。当初は「真剣佑」と名乗っていたが今年、事務所移転を機に、「ちはやふる」の役名(綿谷新)にちなみ、新田真剣佑に改名した。昨年のTBS系ドラマ「仰げば尊し」も好評で、波に乗っている感がある。 「カッコがいいだけじゃないんですよね。二枚目だけにクールなイメージを持たれがちですが、まわりに気配りができてハートがいい。バラエティー番組で見せる笑顔、目が優しいんですが、その通りの好感が持てる人柄だと思いますよ」と、ドラマよりバラエティーの顔が実像に近いと話すのは、地上波放送局の40代男性プロデューサー。 今月公開された映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」では岡田将生とともに、虹村兄弟を演じた。人気コミックの実写化はファンの期待を裏切ることも多く難しさもあるが、新田の演じた虹村億泰は、気合いが入っていたとまずまずの評価が聞こえた。 「正直、期待してなかったんですが、予想外によかった。アニメの億泰を研究して声を寄せたのか、かなりがんばっている感じ。一瞬、怖い不良の顔して、あのドラマ(僕やり)を思い出す場面があって、それはちょっと違うなと思ったんですが、今後、第二章、三章と作られたなら、きっといい存在感を示してくれると思います」と、ジョジョファンという40代の映画情報編集者は話す。 役作りのため、サイドの髪を銀色に染め、剃り込みを入れ、さらに眉毛も剃ったという真剣佑。真摯な取り組みは、父親譲りの役者気質を思わせる。