【ESGまとめ読み】ブラックロックの代わり選定、米大統領選の影響
(ブルームバーグ): 押さえておきたい世界のESG(環境・社会・企業統治)主要ニュースをまとめ読み(4月6~12日)。
テキサス州、ブラックロックに代わりインテックなど起用
テキサス州恒久学校基金(PSF)は、新たな運用委託企業にディメンショナル・ファンド・アドバイザーズとインテックを選んだ。同基金は先月、85億ドル(約1兆2900億円)の資産についてブラックロックによる運用を打ち切ると発表した。
「もしトラ」のESG業界への影響は軽微-英サステナ運用大手
英サステナブル運用大手インパクス・アセット・マネジメント創業者兼最高経営責任者(CEO)のイアン・シム氏は、11月に予定されている米大統領選について、仮に共和党のトランプ前大統領が勝利してもESG業界への影響は軽微になるとの見通しを示した。
銀行業務契約先からシティなど除外、ウェストバージニア州
米ウェストバージニア州の財務官は8日、金融機関4行について、化石燃料産業を「排除」しているとして、同州への銀行サービス提供を禁止すると発表した。各金融機関のESG方針と発表文書評価を基に、こうした排除に関与しているとムーア財務官(共和)のオフィスが判断した企業リストに、シティグループ、トロント・ドミニオン(TD)銀行、ノーザン・トラスト、HSBCホールディングスが追加された。
日本の温室効果ガス排出量、減少に転じる
環境省は12日、2022年度の日本の温室効果ガス排出量と吸収量を公表した。吸収量を差し引いた排出量は約10億8500万トンと、前年度比で2.3%減少した。前年度は新型コロナウイルスの影響が落ち着き、経済活動が持ち直したことで排出量がリバウンドしていたが、再び脱炭素に向け前進した格好だ。
日米首脳、風力発電の取り組み強化表明
バイデン米大統領と岸田文雄首相は10日、風力発電活用とクリーンエネルギーへの移行加速に向けた取り組みを強化すると表明した。資源に乏しい日本では液化天然ガス(LNG)へのアクセスを巡る懸念が広がっている。