南海電鉄が「緑色車両」限定復活 エンブレムも昔のまま
南海電鉄が「緑色車両」限定復活 エンブレムも昔の物で THE PAGE大阪
南海電鉄は12日、同社130周年を記念して、かつて走行していた懐かしの「緑色」車両を、特急サザンで使用する10000系と7000系で復活させると発表。同日午後に大阪市住之江区の車庫で報道公開した。同時に緑色車両の記念グッズを販売するなど、盛り上がりを見せそうだ。同車両は13日から運行。10000系は来年3月まで、7000系は今年9月まで1両限定で目にすることができる。
エンブレムも「羽車マーク」復活
この車両は、特急サザンで使用されている10000系と7000系の1編成限定で運行されるもの。復元には、昔の塗料をそのまま使い、装着されているエンブレムも昔なじみの「羽車マーク」に戻している。この歯車マークは、昔残されていたものを改めて装着したという。 住之江区にある同社の車庫では、特急サザンでおなじみの10000系と7000系が緑色に塗られた状態で止まっていた。それを見た報道陣からは「懐かしい」などの声も聞かれたが、車庫で整備を担当する男性は「僕らが入社した時(1988年ごろ)は、これが走ってて当たり前やったんで、普通に見てしまいますね」と話す。 だが、緑色車両を知らない世代の若い社員は「7000系や10000系が緑色って、すごく新鮮ですね。南海沿線に住んでなかったんで、目にしたことがなくて。ちょっと驚きです」など、社員間の反応からも世代間ギャップが垣間見れた。
1995年ごろから消えた緑色車両
同社ではこの車両の運行を記念して「鉄道コレクション」として7000系の模型を限定販売。記念シーリングやクリアファイルセットも、なんば駅で販売するという。 同社関係者は「1995年ごろから、緑の車両を現在のものに変えていったんですが、あの時に比べたらちょっときれいなくらいの緑ですね。沿線のみなさんにも懐かしんで頂けたらうれしいですね。歯車マークは、私たちは社章として目にすることがあるんですが、車両についていると、個人的にはうれしいですね」などと嬉しそうに話していた。 また、別の社員は「あす(13日)午前9時45分が初列車の運行となっておりますので、よろしくお願いいたします」などと話していた。