開発した高吸水タオルで能登支援…奈良・橿原市のニット製造販売会社、CFサイトで販売
能登半島地震の被災地復興を支援するため、奈良県橿原市のニット製造販売「藤井」(藤井幹晴社長)は、「能登 再晴ふたたびはれ 」と名付けた高吸水タオルを開発し、クラウドファンディングサイト「マクアケ」で販売している。売り上げの一部を復興支援に寄付する。
藤井は、1965年に石川県中能登町に能登工場を設けた。今年1月の地震では建物は傷んだが編み機に被害はなく、すぐに復旧した。しかし、周辺の同業者の中には建物が倒壊し、廃業を余儀なくされたケースもあったという。
同社は、石川県内の繊維産地を支援しようと、新しいタオルの開発を進めてきた。新製品は、吸水力が市販品の約4~10倍あり、フェイスサイズでバスタオル並みの吸水性がある。このため、ジムやプールに持ち運びしやすく、速乾性にも優れている。
同社能登工場長の谷栄作さん(67)は「地震の際は生きた心地がしなかった。震災を乗り越え、頑張っている姿を全国の皆さまにお伝えできれば」とコメントしている。
期間は来年1月30日までで、2枚セット税込み3002円。4枚セット同5510円など。問い合わせは藤井(0744・22・3381)へ。