原発事故後初の福島知事選が持つ意味は 26日に投開票
ただ、今回の選挙は、福島県の先行きだけを決めるものではありません。福島県知事選が終わると、次は11月に沖縄県知事選があります。7月の滋賀県知事選では政権与党の自民、公明両党が推薦する候補が前民主党衆議院議員の三日月大造現知事に破れ、沖縄県知事選も現状では与党内の調整がうまくいっていません。福島県知事選で民主、社民が支援する内堀氏に与党が相乗りしたのは、知事選で2連敗するのを避けるためだったとの見方もあります。今回の選挙は、地域政策をはじめとする安倍政権への評価を考える機会になるともいわれているのです。 福島県が抱える課題は山積みです。復興の遅れやそれに伴う地域の閉塞感は度々指摘されてきました。原発問題にどう向き合っていくべきか、地域政策はどうあるべきか、福島県知事選を通じて有権者一人ひとりが真剣に考える必要があるでしょう。 (柳悠太/清談社)