板橋「ハッピーロード大山商店街」一部解体、タワマン建設計画に反対デモ
「座り込みも辞さない!」
解散地でも参加者らが口々に計画反対を訴えた。栗原さんは二転三転する計画性のなさを指摘し、アーケードの解体をめぐって説明会があったものの、質問をしても「答えがまったくなかった」と報告。デモに対しては行政が振興組合を通じて「まわりの人に迷惑をかけるからやめてくれ」と言ってきたと明かしたうえで「いきなり強行突破しようとすることに私は強く反対を申し上げる」と語った。 地元で「板橋茶論」という市民グループを主宰する立教大学教授の和田悠さんは「地域住民とコモディイイダの社員が一緒に声を上げているのがこのデモの特徴。お店が地域に愛され、地域もまたお店を愛しているということだ。しかし行政は、これらの“愛”を考えず、机の上だけ、利権だけで勝手に決めてしまう。対話を可能にするためにはファイティングポーズをとるしかない」と主張した。 コモディイイダの飯田社長は「私たちは大山商店街をいい商店街として守り続けたくて反対運動をしている。私は先頭に立って闘います」と語り、さらに「工事が始まればヘルメットをかぶって、座り込みも辞さないつもりで阻止したい。再開発事業には強制力があり、(行政側は)行政代執行もかけられる。成田空港が開港する前の三里塚(闘争)のような形になるかもしれない。(大山店が)ブルドーザーで壊されても徹底的に営業を続けていきたい、という覚悟です」と宣言した。 飯田社長は個別の取材に応えて「都民の土地、区民の土地を一部のデベロッパーと地権者の金儲けの材料にしている。それを許しちゃいけないということで立ち上がった」とも語った。 一旦立ち止まり、真摯な話し合いが行なわれることを望みたい。
長岡義幸・フリーランス記者