いまから「願いを実現する」ための6つのステップ
・仕事の過労でメニエール病を発症 ・病気のせいで勤めていた会社を辞めることに ・同時期に、夫の会社が倒産 ・2000万円の住宅ローンを抱える ・ある日突然、夫婦二人で無職になる (「はじめに ヒル先生がやってきた」より) 『ヒル先生、「思考は現実化する」って本当ですか?』(市居 愛 著、PHP研究所)の著者は以前、このような状況にいたのだそうです。そんなときに出会ったのが、成功哲学の祖として知られるナポレオン・ヒルの名著『思考は現実化する』。 「心配事をつぶし、根こそぎ抜き取ってしまうには、 心配事に対する反応を何らかの建設的活動に転換してしまうことだ。 活動することによって、心はその活動に集中する。 たとえ少しの筋力でも使うことは、心を休ませることになる。」 『新装版 思考は現実化する』347ページより (ナポレオン・ヒル著/田中孝顕訳/きこ書房) (「はじめに ヒル先生がやってきた」より) こう主張する同書を通じて学んだのは、思考はエネルギーなんだということ。望まないことは考えず、「望むことを考えて手を動かさなければいけない」と理解したのだそうです。 その結果、仕事が成功しただけでなく、望むことはなんでも実現できるようになったのだとか。現在では「お金と願望実現の専門家」として活動されているといいます。 つまり本書ではそうした経験を軸として、「ヒル先生」に相談をする形式で「自分の思考を現実化して、望む人生を生きるためには、なにをやっていけばいいのか」を解説しているわけです。きょうは第1章「ヒル先生、これって思考が現実化しているんですか?」に焦点を当て、基本的な考え方を確認してみましょう。
なぜ願いが叶わないの?
現状が思いどおりにいかず、苦しんでいる方は少なくないかもしれません。 ヒル先生によれば、その原因のひとつは「願望」について考えていないことなのだそう。願望は、「こうしたい」「こうなりたい」と思っただけでは現実化しないもの。願望を日々考え、信じることで現実になるというのです。 願望は持っているだけでは芽が出ないんだ。願望について考え、心の奥底で確信し、疑わずに信じることで現実になるんだよ。(中略)今起きていることは、君たちが願望について考えなかった結果だよ。望む現実について考えなかった。 考えないから信じることもできなかった。だから現実にならなかったんだ。この世界は君が思うよりもずっとシンプルにできているんだ。(29~30ページより) だからこそ大切なのは、願望について「考える」習慣を持つこと。しかも、ただ漠然と思うだけではなく、「自分はなにをしたいのか」「どうありたいのか」を真剣に考え、明確にする必要があるのです。 そこで、まずは自分が毎日なにを考えているのか、なに望んでいるのかを客観的に観察してみるべき。つまり、自分自身を見つめ、自分が望む未来について考えてみることが大切だというわけです。(26ページより)