声を上げ「スポハラ」撲滅へ 柔道谷本さん、変化を実感
スポーツ界の暴力問題撲滅を目指す「NO!スポハラ(スポーツ・ハラスメント)」活動の一環として、柔道五輪金メダリストの谷本歩実さんらアスリートが20日に公開された対談動画で声を上げる重要性をアピールした。トップ選手が告発し、2013年に発覚した柔道女子日本代表の暴力指導問題にも言及。谷本さんは取材に「今はすごく伸び伸びしている選手もいる。(10年で)変わったことは目に見えて分かる」と勇気ある行動の好影響を口にした。 柔道の対談は谷本さんと塚田真希さん、中村美里さんによる五輪メダリスト3人。10年前の問題は選手の声が社会を動かし、不当な指導への関心を高めた。15人の告発者は今も公表されていないが、塚田さんは当時の後輩たちの心情を推察し「NOと言えたことがとても大きい。自分だけでなく、将来を憂えていたのではないか」と語った。 日本スポーツ協会への相談件数は22年度に過去最多の373件に上り、23年度はさらに更新する見込みだ。