グラウンドでは野球、休日は趣味に没頭する阪神・藤川球児監督

阪神・藤川球児監督（44）が6日、高知県内で監督主催のゴルフコンペを開催した。「5勤1休」のハードなキャンプを過ごしながらも休日は趣味に没頭し、モットーとする「よく働き、よく遊べ」の姿勢をいきなり実践。10月に虚血性心疾患のため亡くなった俳優、西田敏行氏（享年76）をしのび、自身のバイブルともいえる「釣りバカ日誌」のススメを虎ナインに説いた。 ナインに伝えたい思いを姿勢で見せた。こうなりたいと憧れる人生のバイブルがあった。安芸キャンプ初めての休日。快晴のゴルフ場で趣味に没頭する藤川監督の姿があった。 「僕はもともと、『よく働いて、よく遊べ』という生活が好き。釣りバカ日誌が好きなので。子供のとき、最初に見たのが釣りバカ日誌かな」 〝没頭〟をテーマに掲げた秋季キャンプ。指揮官の思いを胸に、虎ナインは5勤1休の第1クールをやり切った。「とにかく休みが少ない業種ですから。少しでも気が休まればなと思います」。再び始まる野球漬けの日々のために、休日は全力で遊んでほしい。 「三國連太郎さんがやる社長（スーさん）の姿が好き。大きな会社の社長さんですけど、プライベートでは趣味の師匠を見つけて楽しむ。すごく理解できる」 映画の中で、大企業のトップは仕事に忙殺されることなく、オンとオフを切り替えていた。「いかにまたスイッチを入れられるかというところなので」。よく遊ぶから、よく働くことができるのだと学んだ。 主人公・ハマちゃんを演じた西田敏行氏とはプライベートで何度も食事を共にした。「柔らかい雰囲気を背中から感じたのを覚えてますね」。大の虎党だった西田氏。その生き方も藤川監督の憧れだった。 「（訃報の）ニュースを見て、大切にしている仲間、友人がたくさんおられた。仕事にかかわらず人を大切にされていたのを僕は憧れますね。一番大事なんじゃないかと思います」 この日、2025年度セ・リーグ試合日程が発表された。藤川阪神は3月28日に敵地で広島との開幕戦を迎えることが決定。「僕含めた首脳陣はある程度、そこ（開幕戦）に向けた準備というか。気持ちも相手が決まるということで準備していくでしょうし」。勝負師の顔に戻り、指揮官は第2クールを迎える。 「ファンの方に楽しみにしてもらえるチーム作りとそのときのベストメンバーを。準備をしっかりしたいと思いますね」