「恐れるべきは免疫力の低下」松田博公さんオンライン講演=なぜ日本は接種率世界一で感染率最多か
「わたしたちが最も恐れるべきは、ウイルスではなく、免疫力(自然治癒力)の低下」――日本伝統鍼灸学会顧問の松田博公(ひろきみ)さんが南米在住者向けのオンライン講演「コロナパンデミックとは何だったのか」を5月25日午前8時から4時間にわたって行った。ボリビア在住者なども含めて約30人が参加し、松田さんの詳細な発表を熱心に聴講した。 講演会ではポ語通訳を担当した当地在住鍼灸師の小渡良博さんが松田さんの経歴を日本伝統鍼灸学会顧問、日本内経医学会顧問、東京都はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師会学術顧問、元共同通信社編集委員の鍼灸ジャーナリストと紹介した。 松田さんは冒頭「日本ではワクチン接種率が世界一、感染率も世界最多という本来あってはならない不整合が観察されている」と問題提起し、この点に関してもっと透明性のある議論が幅広く行われるべきだと論じた。 鍼灸ジャーナリストらしく、COVID-19ワクチンの安全性と有効性に関して疑問を呈する欧米の有名科学雑誌や新聞に掲載された告発記事や研究成果を次々に提示した。 英国医療専門誌が報じたファイザー治験のデータ詐欺を内部告発する社員が即刻解雇された事実を説明。不都合な事実がもみ消され、実際の死亡率はインフルエンザと大差ないのにパンデミック中だとして緊急使用許可(EUA)の名のもとに、本来なら開発に10年以上かかるワクチン開発を強引に進めた結果、抗体依存性免疫増強、抗原原罪、血清型置換などの弊害が生じ、むしろ感染が助長されたため、日本は接種率世界一なのに感染率も最多になったとの可能性を論じた。 さらにmRNAワクチンには副反応というよりも毒性があるとし、「スパイクタンパクは、体内のあらゆる場所に存在する受容体ACE2を介して、ヒトの細胞に定着する。ACE2は抗炎症作用を持つ酵素で、スパイクタンパクと結合すると抗炎症作用が発揮できず、多臓器で炎症が起こる」と問題提起した。 また「4月8日、福島雅典(京都大学名誉教授)のグループは『日本におけるCOVID-19パンデミック時のmRNA-脂質ナノ粒子ワクチン3回目投与後の年齢調整がん死亡率の増加』と題した論文を発表した。日本のがん死亡率は2020年まで毎年減少してきたが、ワクチン接種が始まった2021年から一転して増加に転じ、2022年はさらに多くなった」とグラフを交えて説明した。