J1福岡〝リスタート星〟公式戦連敗3でストップ 前寛之がFKで今季初弾 ルヴァン・カップ連覇断たれ「今日に懸ける思い強かった」
◆明治安田J1第16節・新潟1―2福岡(25日、デンカビッグスワンスタジアム) 敵地での劣勢をはね返す美しいカーブを描いた。前半37分、福岡がペナルティーエリアの手前、中央で得たフリーキック。前寛之の右足から放たれたボールはゴール左上に向かって、最後はポストに当たりながらネットを揺らした。値千金の先制弾が新潟の勢いをそいだ。 ■超絶フリーキック!前寛之がゴラッソ【動画】 前はコンディション不良のため欠場した主将の奈良竜樹に代わり、キャプテンマークを巻いた。以前は主将を務めていた前は、苦しむチームをプレーで鼓舞。「しっかりと思い切って脚を振り切ることができた」と納得の今季初得点を決めた。 高いボール保持が持ち味の相手に押し込まれる展開が続いたが、チーム一丸で体を張って守った。「試合を通して守る時間帯は多かったけど、耐えることができた」。ただ、2点リードの追加タイムの失点には「許してはいけない」と反省も忘れなかった。 連覇を目指したルヴァン・カップは22日の3回戦で柏に敗れた。「今日に懸ける思いは強く、ハングリーにもいけた」。リーグ戦を含めて公式戦3連敗だった状況で、試合前のミーティングでは負の流れを断ち切る思いを確認していた。 長谷部茂利監督も「久しぶりの勝利で、選手も報われた。雰囲気も良くなる」とうなずいた。天皇杯の4強以上、リーグ戦の6位以上。目指すべき目標に向けたリスタートの一戦で、ルヴァン・カップ敗退のショックを払拭した。(山田孝人)
西日本新聞社