認知症支援へ連携 専大北上福祉教育専門学校、介護施設 「チームオレンジ」展開【岩手】
北上市内で認知症支援に携わる「チームオレンジすまいる」は、今月から活動を展開している。専大北上福祉教育専門学校の学生が市内の施設を訪問。利用者に寄り添い、じっくり話を聞いている。 「チームオレンジ」は認知症当事者、家族と認知症サポーターら支援者をつなぐ組織。国は、25年度までに全市町村に整備する目標を掲げ、北上では23年度に活動を開始。同校学生に愛称を募集し「認知症になっても笑顔で住めるように」と「すまいる」を付け加えた。 チームは同校や市内の2介護施設、地域包括支援センター5カ所、市長寿介護課で構成。今年度は9月に同校福祉介護科の2年生29人が認知症サポーターステップアップ講座を受講し、チームの一員となった。 2年生4人は今月7日、チーム構成団体の一つで同市鬼柳町の小規模多機能ホームおにやなぎ(水上賢一管理者)を訪問し、13人の利用者一人一人と対話。近くに寄って目を合わせ「どちらの出身ですか」「好きな食べ物、趣味は」「仕事は何をなさってましたか」などと問い掛け、利用者の話に耳を傾けた。