カルロス・ゴーン元日産CEO 「ホンダとの統合によって、『日産は大惨事の犠牲者』になる」
日産とホンダが経営統合することを発表して世界的なニュースとなった。この統合について、かつて日産を率いたカルロス・ゴーンはどう見ているのか。各紙のインタビューでゴーンは何を語ったのかまとめた。 【画像】カルロス・ゴーンがインタビュー中に言及した日本人
日産は「大惨事の犠牲者」
「日産とホンダの統合は『大惨事』になる」。こう主張したのは、かつて19年間にわたって日産の経営をリードしたカルロス・ゴーンだった。 2024年12月23日、ホンダと日産自動車が経営統合に向けて協議を始めることで合意したと発表した。持ち株会社を設立し、両社が傘下に入ると見られ、日産が筆頭株主の三菱自動車は2025年1月をめどに参画するかどうかを決断する。この統合により、販売台数ベースで世界3位の自動車グループが生まれる。 米メディア「CNBC」の番組に出演した日産の元CEOカルロス・ゴーンは、日産がホンダと統合すれば、日産はコスト削減による「大惨事」の犠牲者になると断言した。「この統合をしても、ほとんど補完性は生まれない。つまり、シナジーを生むにはコスト削減や、工場や技術の重複解消が必要になる。しかし、その代償を払うのが誰かは明らかだ。それは少数派パートナーである日産だ」と主張した。
COURRiER Japon