「恋の味」がするパンがAI×木村屋で誕生 「運命の出会い味」「涙の失恋味」はどんな味?
初デートのワクワク感や、失恋したときの悲しい気持ち。そんな恋心を表現したパンが開発された。 【映像】「食べたことがない味」柴田阿弥が「恋AIパン」を試食 そのパンは恋愛リアリティー番組「今日、好きになりました。」における高校生たちのそわそわしたり、ドキドキする気持ちなど、彼らが恋した時の会話や感情をAIが分析し、「初めてのデート味」や「運命の出会い味」などという、“恋の味”がするものでありその名も「恋AIパン(れんあいぱん)」だ。 開発を担当したNEC AIアナリティクス統括 桑田和さんは「結ばれる両思いとか、涙の失恋とか、そういう味(シーン)に連想させるような味になっているのではないか」と説明した。 AIプリンやクラフトビール、チョコレートなど、AIで商品開発を手掛けるNECとパン作り140年の歴史をもつ木村屋總本店がタッグを組み、恋がしたくなる味のするパンづくりを企画。 「両想い」や「やきもち」など、恋心をAIによって風味として表現したというがその方法とは? まずは、「今日、好きになりました。」に登場する高校生たちの会話15時間分をAIがテキスト化。「出会い」や「デート」「失恋」など、恋愛シーンごとの感情マッピングを作成した。
「テキスト情報を読み込ませて、『こういう感情でスコア化してください』とAIに投げかけると、AIが自動的に『楽しいよ』『キレイだね』などという会話を『楽観』や『喜び』といったプラスの感情が出ているなどと解釈をして、感情のスコアをつける」(桑田さん) 次に、果物や飲み物などの食品名が歌詞に含まれる楽曲、およそ3.5万曲の歌詞をAIが分析し、それぞれの食品にも感情をマッピングする。
「恋愛においては、音楽で勇気づけられる人が多いのではと想起して、今回歌詞を使って食材を紐づけた。歌詞に含まれる食材と歌詞で歌われている感情を紐づけて、感情と食材を紐づけることができた」(桑田さん) その後、両者のデータを照らし合わせ、感情マッピングの傾向が似ている恋愛シーンと食品を紐づけることで、失恋や両想いなどの気持ちを表す食品を導き出したのだそう。