スコア以上の差

ドイツ戦後のオランダの選手達　photo/Getty Images

14日（現地時間）、オランダ代表はUEFAネーションズリーグのリーグA グループ3第4節でドイツ代表と対戦し、0-1で敗れた。 ［映像］UEFAネーションズリーグ　ドイツ対オランダ　ハイライト 50年前の1974年ワールドカップ西ドイツ大会決勝で対戦して以来、隣国ドイツとの試合はオランダにとって意地とプライドをかけた伝統の一戦であり、同国のサッカーファンが最も関心を寄せる国際試合なのだが、14日の試合では序盤からドイツに押し込まれる展開が続き、厳しい戦いとなった。 失点こそ64分にドイツのMFジェレミー・レヴェリングに決められた1点だけだったものの、試合後にロナルド・クーマン監督が「今日のドイツは我々よりも良かった。スピードがあってフィジカルでも優っていた。我々は多くの部分でミスを犯した」と語ったように、内容面では完敗だった。それだけに、元オランダ代表で現在は解説者を務めているラファエル・ファン・デル・ファールト氏は、オランダメディア『NOS』の番組内でオランダの戦いぶりを厳しく批判している。 「私はオランダ代表のことを恥ずかしいと感じることはそんなに多くはないのだが、今日は少々恥ずかしさを覚えている。我々にはたくさんのクオリティのある選手が揃っているが、今日はそれらが正しい方向に向かっていなかった」 また、同じく代表OBでかつてフェイエノールトで小野伸二氏と同僚だったピエール・ファン・ホーイドンク氏もドイツ戦でのオランダを酷評している。 「この試合は全く無意味だった。何も生まない時間だった。選手達は全く攻撃の糸口をつかめず、後ろでボールを回してから前にボールを蹴り込むだけだった。互いが最悪なパス交換をしていたし、チーム全体が機能不全に陥っていた」 宿敵ドイツに力の差を見せつけられての敗戦だけに、チームとクーマン監督は今後も当分の間は厳しい批判に晒されることになるだろう。