周囲に「年収500万円で子ども2人を育てるのは無謀」と言われてしまいました。国からの援助があれば育てられそうですが……。
児童手当で高校入学まで支援される
国の少子化対策は、上記の無償化政策だけではありません。中学卒業までの間は、児童手当として子ども1人当たり月額1万円から1万5000円が支給されます(2023年12月時点)。児童手当によって、子どもの食費程度であれば賄うことができるでしょう。具体的には、下記のような区分で支給額が決定されます。 ●3歳未満……1万5000円 ●3歳以上小学校修了前……1万円(第3子以降は1万5000円) ●中学生……1万円 支給は毎年6月、10月、2月の年3回に分けて行われます。 ※出典:こども家庭庁「児童手当制度のご案内」 なお、児童手当は自動で受け取れるわけではなく、現住所の市区町村に「認定請求書」と添付書類を提出して、申請しなければなりません。市区町村の認定を受けると、申請月の翌月分から児童手当が支給されることになります。 申請が遅れると支給もその分遅れてしまうため、手続きの詳細については必ず市区町村へ確認してください。
まとめ
年収500万円の世帯において、2人の子どもを育てるのは決して無謀ではありません。むしろ同じくらいの年収か、あるいはそれよりも少ない年収で子育てしている世帯が大多数です。 現在は国からの援助もあり、必ずしも楽ではありませんが、子育てできる環境が整っています。子育てと年収については周囲からの意見もあるかと思いますが、まずは一度どのような支援制度を利用できるのか確認し、実際の収支を基に試算してみるといいでしょう。 そうすることで、実際に子育てが自分たちにも可能であるかどうか、見えてくるはずです。 出典 こども家庭庁 幼児教育・保育の無償化概要 こども家庭庁 児童手当制度のご案内 日本政策金融公庫 子供1人当たりにかける教育費用(高校入学から大学卒業まで)は減少 ~令和3年度「教育費負担の実態調査結果」~ Hugkum 【緊急調査】子育て世代のお金事情|年収や貯蓄、食費はいくら?教育費や保険はどうしてる? 文部科学省 高校生の学びを支えます 執筆者:柘植輝 行政書士
ファイナンシャルフィールド編集部