特産のアンズ菓子で地域づくり 長野・松代町の3店が開発
アンズの産地、長野市松代町(まつしろまち)で地元の製菓店などがアンズを使った菓子を開発し13日、市内でお披露目しました。長野県や市の支援も受けた地域づくりの取り組みの一つ。どら焼きやカステラなどの菓子のほかに、市内の洋食店が開発した「あんずピザ」なども登場し、17日からの発売を前に今後信州の新しい味をアピールしていきます。
「どら焼き」「カステラ」「ミルクケーキ」
菓子の新製品は松代町の3軒の製菓店が開発した「お猿のかごや 杏(アンズ)生どら」(大渡=おおわたり=製菓舗)のどら焼き、「汽車 杏カステラ」(つたや本店)のカステラ、「やさしいおかあさま 杏ミルクケーキ」(かどや本店)の3点。
杏生どらは、アンズジャムなどが入った生クリームをサンドした冷たいどら焼きで200円(税別)。杏カステラは、童話の中に出てくる汽車のイメージを持たせたブラックカカオ入りの豆乳カステラでアンズジャムをサンドし、150円(税別)。杏ミルクケーキは、練乳入りの米粉蒸しケーキの中にアンズジャムを入れた家庭的な味で、250円(税別)。
菓子のほかに市内川中島の花工房福祉会・多機能型事業所エコーンファミリーがつくり出した「あんずパイ」(3つで200円・税込み)と「あんず入り牛乳パン」(価格未定)も紹介。洋食店のウインズ長野店(市内南千歳)は、アンズにチーズをかけて焼き上げる「あんずピザ」(1000円・税込み)と、アンズビネガーを炭酸で割った「あんずビネガーサイダー」(460円・税込み)の開発経過などを説明しました。 松代町では地元の菓子店、アンズ生産者の団体などで組織する研究会「松代杏スイーツ研究会」が中心になって新製品を開発。この日、関係者が新製品を前に商品の特徴などを説明し、試食しました。17日から各店舗で販売します。 長野県は果物の産地として知られ、長野市を中心にした長野地域はリンゴ、ブドウ、モモ、アンズなどの生産が盛ん。県などが「果物を通じた地域づくりを目指す」とのテーマをアピールしており、今回の新製品作りもその一環です。
---------------------------------- ■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者・編集者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説