正規雇用の男女格差に問題 経済学賞のゴールディン氏
【ワシントン共同】労働市場における男女の格差を研究し、ノーベル経済学賞の受賞が決まった米ハーバード大のクラウディア・ゴールディン教授(77)が14日、共同通信の取材に応じた。日本の現状を「女性の労働参加率が上がっても非正規雇用の割合が極めて高く、男性と同様の仕事が得られていない」と問題視した。 ゴールディン氏は、日米で少子高齢化が進む中で社会経済を維持するには、出生率の回復よりも健康な高齢者に働き手となってもらう方が現実的だとみている。特に高齢女性の労働参加の促進が重要だとし「(中年期までに)正規雇用で良い地位にいた人は、高齢になっても働き続ける可能性が高まる」と指摘した。