プロ野球、在籍率で楽しむドラフト会議 ── 結果、どれくらいプロに残っているのか?
日本ハムと西武の共通点は?
巨人とは逆に、在籍率が高いのが西武と日本ハムで70%を超えている。意外にもこちらの理由も育成選手に関係がありそう。西武がこれまで2選手獲得しているのに対し、日本ハムはゼロ。驚くことにこれまで1人の育成選手も獲得していないのである。両球団ともに在籍する選手へ出場機会を与えるため、育成選手獲得に消極的なのだ。その甲斐あって日本ハムでは、大谷が二刀流に成功、西武も浅村や秋山らが主力に成長しており、生え抜きレギュラーが多いのも共通点と言える。限りある戦力を底上げすることでチーム力を上げようとする西武や日本ハムに対し、多くの戦力を保持し、その中から光る原石を探し続ける巨人といった、それぞれ各球団の方針が数字となって現れている。 球団の今後を占うドラフト会議まであと少し。今年のドラフトではどんなドラマが生まれるのか。今回取り上げた視点から各球団の獲得選手を見てみると、その球団の思い描く未来予想図がうっすら見えてくるかもしれない。 (株)日刊編集センター