台湾での体験や学びを発表 大和中学校の生徒13人 国際交流事業報告
鹿児島県大和村が2023年度に初めて実施した国際交流事業(台湾研修)の報告会が16日、村防災センターであった。台湾に派遣された大和中学校の生徒13人が現地での体験や学んだことを報告し、村民らと共有。来場した保護者や地域住民ら約50人を前に、研修を経て成長した姿を見せた。 国際的な視野を持つ次世代の育成を目的に村単独で始めた事業。2023年度は村内の中学2、3年生を対象に希望者を募り、旅費や研修費は村が負担した。今後は2年に1回実施する計画。 事前研修が計5回あり、本研修は昨年12月25日から29日までの4泊5日。台湾では故宮博物館や原住民博物館、観光地として人気の九份などを見学したほか、台北市の健成国民中学を訪問し生徒らと交流。同校と大和中学校は姉妹校提携を締結した。帰国後は事後研修もあり、生徒らは全日程に参加した。 報告会で生徒らは、健成国民中学で発表した大和村や奄美に関する英語のプレゼンテーションを実演し、台湾の生徒たちとの触れ合いの様子などを写真で紹介。生徒らは「原住民のパイワン族の踊りを体験し、奄美の八月踊りと足のステップが似ていると感じた」「台湾の料理は味の濃さや火加減が日本と違ったが、とてもおいしかった。特に小籠包が気に入った」「台湾の中学生と友達になれて良かった。英語を学んで次の機会にはもっと通じ合うことができたら」などと振り返った。 生徒の保護者(38)は「研修後は子どもが自分の考えを以前より発言するようになった。文化の違いなどを見て世界が広がったのでは」と語った。