ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり、ICC（＝国際刑事裁判所）は25日、ロシアのショイグ前国防相と、ゲラシモフ参謀総長に対し戦争犯罪の疑いで逮捕状を出しました。 ICCは25日、ウクライナの民間施設への攻撃を指示したり、民間人に過度な危害を加えたりした戦争犯罪の疑いで、ロシアのショイグ前国防相と、ゲラシモフ参謀総長に逮捕状を出したと明らかにしました。 ロシア軍がウクライナの発電所などにミサイル攻撃を繰り返したことについて、「予想される民間人の被害は明らかに過剰だった」「国家として意図的に民間人を巻き込んだ」と指摘しています。 これを受け、ショイグ氏が現在、書記を務めるロシア安全保障会議は、「ICCはロシアに管轄権を持たず、法的効力はない」とした上で、「西側によるハイブリッド戦争の一環だ」と反発しています。 ICCは去年3月、プーチン大統領にも戦争犯罪の疑いで逮捕状を出しています。 今年3月には、プーチン大統領への逮捕状を出した赤根智子裁判官が、日本人としては初めてICCの所長に就任しています。