ウーバーイーツで架空注文繰り返し、配達報酬だましとる…福岡に指南役か
料理宅配サービス「ウーバーイーツ」で架空の配達を繰り返し、運営会社から配達報酬を詐取したとして10人の詐欺グループが起訴された事件で、福岡県警は13日、別グループのいずれも職業不詳の32歳の男と25歳の男の2人を電子計算機使用詐欺容疑で逮捕したと発表した。32歳の男は同サービス元配達員で、県警は10人グループの指示役にも手口を指南していたとみて全容解明を進める。 【図解】さっと分かる…配達報酬詐欺事件の構図
発表によると、2人は昨年6月3~5日、福岡市博多区の飲食店に料理を注文し、25歳の男の配達用アカウントを使って計10回配達したように装い、運営会社から配達報酬計約4万5000円をだまし取った疑い。県警は認否を明らかにしていない。32歳の男が指示役で、他にもメンバーがいたとみられる。
県警によると、32歳の男は2年以上前、起訴された10人グループの指示役で同じ配達員だった無職の男(42)に手口を指南。42歳の男は配達用アカウントの提供者をチラシなどで募り、そのアカウントを使ってベトナム人男女らが架空注文と配達を繰り返していた。42歳の男は2022年夏から約1年半で「延べ約80人からアカウントの提供を受けた」などと供述しているという。