中南アジア博覧会が中南アジア貿易を促進
【東方新報】中国と南アジアの貿易や経済発展、観光および文化交流を促進することを目的とした第8回中国・南アジア博覧会が、中国の南西部に位置する雲南省(Yunnan)昆明市(Kunming)で23日に開幕した。雲南省党委員会書記の王寧(Wang Ning)氏は、博覧会の開会式で、「中国および南アジア、東南アジアの国々は人類運命共同体であり、博覧会は経済のグローバル化と全ての国々の共通繁栄を促進することを目的としている」と述べた。 王氏「私たちはより多くの展示品を商品化することを望んでいる。今年の博覧会では、南アジアの展示ホールが二つに増え、パキスタンの宝石やアフガニスタンのじゅうたんなど、南アジアの特産品を展示する800以上のブースが設けられている」と述べた。 この博覧会は、2013年に「一帯一路(Belt and Road)」構想が提唱されて以来、8回目の開催となり、今年は82か国、地域、国際組織が参加している。出展企業は2000社以上で、その半数近くが海外企業であり、南アジアと東南アジアの全ての国を網羅している。 15の展示ホールでは、グリーンエネルギー、現代農業、ヘルスケア、文化観光など、中国と南アジアの間で経済・貿易協力の大きな可能性を持つ産業の成果を展示している。 「雲南省は豊富な鉱物資源、グリーン電力、高原農業などの資源に恵まれており、中国と南アジアおよび東南アジアを結ぶ重要な結節点であり、産業投資の大きな潜在力を持っている」と王氏は述べた。 特に、今回の博覧会では初めてコーヒー産業ホールが設けられ、160以上の業界関係者が参加している。さらに、今年の名誉国であるパキスタンのための特設展示エリアも設けられている。 過去11年間で、この博覧会は累計で1000億ドル(約15兆2990億円)以上の貿易取引と3000件以上のプロジェクト契約を促進してきた。 昨年、中国と南アジア諸国の間の貿易額は約2000億ドル(約30兆5980億円)に達し、2013年の水準から倍増したと商務部のデータは示している。 ネパールの手作り製品メーカーである「ヒマラヤン・スレッズ(Himalayan Threads)」は、手刺繍のスカーフ、カシミヤのショール、手織りのバッグを提供しており、今回の博覧会には昨年よりも多くの商品を持ち込んで三つのブースを出展している。 ヒマラヤン・スレッズのゼネラルマネージャー、フル・プラサード・シャルマ(Ful Prasad Sharma)氏は、多くの中国人消費者が機械製品よりも手作り製品を好んでおり、昆明には多くの顧客がいると述べた。 シャルマ氏は、「私たちは中国のさまざまな大きな展示会に参加しており、特に上海市、北京市、広東省(Guangdong)の深セン市(Shenzhen)、甘粛省(Gansu)の蘭州市(Lanzhou)、寧夏回族自治区(Ningxia Hui Autonomous Region%)の銀川市(Yinchuan)などでビジネスが好調です」と述べた。 一方、上海市に拠点を置く主要な国内ブランド「明謙咖啡(MQ Coffee)」は、今年の博覧会に全製品を出展している。雲南省普洱市(Pu’er)に位置する瀾滄ラフ族自治県(Lancang Lahu Autonomous County)で生産された地元のコーヒー豆を、独自の嫌気性日光処理プロセスを使用して紹介している。 明謙咖啡は、博覧会への参加を通じて、普洱市のコーヒー豆の知名度と人気を高め、中国のコーヒー産業の発展と繁栄をさらに促進することを望んでいると述べた。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。