災害危険度 急速に高まる 今後も警戒を【広島県 土砂災害警戒情報・大雨洪水警報】気象予報士が解説
これが実は未明の午前4時前を見てみると、紫色が現れていました。これがレベル4相当ということで、土砂災害の危険度が非常に高まっていたと。このまま降り続いた場合にいつ、災害が起きてもおかしくないレベルというのが、広島県南西部を中心に広く出たので、各地に土砂災害警戒情報が発表されて、それを受けて市町からは避難指示がこれだけ多く出ているという状況になっています。 田村友里 キャスター 今は、紫色のエリアはない状況ですね。 岩永哲 気象予報士 今はじゃっかん雨雲が南に下がってきているので、だんだん紫のエリアが少なくなって、赤が中心になっているということなんですが、ただ、雨のベースがもうこの1週間、割と何度か大雨が降っていますので、すぐ、このあとも発達した雨雲がかかれば、すぐにレベル4相当に到達するということで、再び紫色が増えてくると いう恐れもあります。 これは土砂災害だけではなくて、例えば浸水でも海田町のアンダーパスが浸水していました。早朝の広島市周辺で浸水の危険度分布ですけど、紫色の危険というエリアが広がっていました。あと、東部の方、福山周辺でも各地にけっこう紫色のエリアがあったので、かなり危険度が各地で特に朝を中心に上がったという状況でした。 このあとの雨なんですけど、午前10時以降の予想を動かしてみますと、やや前線が南下するので、発達した雨雲は午後はいったん、そこまで広くかからずに小康状態になると予想されます。 ですが、あす2日の未明になるとまた前線が北上してくるという予想があります。2日午前0時から動かしてみますと、強い雨雲の雨の降水の範囲が北上してきて、広島県内にも2日未明にかかるという予想も出ています。 ですので今、すでにもう危険度が高いので、また夜中の時間帯に激しい雨が降ったりすると、すぐ危険度がレベル4相当に上がりますので、油断はせずにこのあとも最新の雨雲レーダーなんかを見ながら備えてほしいなというふうに思います。