不倫した妻が家出、夫は「話し合いたい」と職場訪問を画策… 弁護士が「リスクだらけ」と止める根拠
──相談者としては、所在を把握した上で話し合いでの再構築を考えているようです。どのような対応をとるのがよいでしょうか。 電話をしても出ない、LINEもブロックされているという状態の場合、家庭裁判所に対し、夫婦円満調整調停(修復のための話し合いを裁判所で行うための手続)を申し立てることで、裁判所から、相手の勤務先に対し、申立書を送ってもらうことができます。 また、電話やメール、SNSで連絡を取れるのであれば、相手に対し、申立書を勤務先に送ってよいかどうか尋ねると、勤務先に送られたくない人が多いですから、所在を明かしてもらえたり、実家で書類を受け取ります、といった回答を得られます。 【取材協力弁護士】 光安 理絵(みつやす りえ)弁護士 ソレイユ総合法律事務所 大阪大学法学部、同大学院法学研究科修了後、パナソニック株式会社(旧松下電器産業株式会社)入社、本社法務本部配属。2003年司法試験合格、東京地方検察庁、横浜地方検察庁を経て仙台弁護士会に弁護士登録。2021年度仙台弁護士会副会長。現在、ソレイユ総合法律事務所代表弁護士を務め、離婚事件、交通事故事件、刑事事件等を多数扱っている。