21年前に娘を殺害された男性が中学生たちに語った命の大切さ【熊本】
テレビ熊本
命の大切さを学ぶ講演会が6日、阿蘇郡南阿蘇村で開かれました。 この講演会は犯罪被害者の遺族の心の痛みを知ってもらうとともに命の大切さを考えてもらおうと熊本県警が開いているものです。 講演したのは、2003年9月に熊本市で起きた殺人事件で当時20歳の大学生の娘、智紗都(ちさと)さんを亡くした米村 州弘(よねむら・くにひろ)さんです。 講演会には、南阿蘇中学校の生徒 約250人が参加。米村さんは智紗都さんのために買ったパソコンが加害者とのメールのやりとりにつながったとして「今も自分を責め続けている」と語りました。 【米村 州弘さん】 「犯人を憎んで殺したいという思いよりも、自分がちいちゃんを殺してしまったと。子どもの将来のためにパソコンを買ってあげたのに、そのパソコンを買ってあげなければ加害者と出会うことはなかった。今でも一番悪いのは自分」 そして、生徒たちに「家族のためにも命を大切にして、一日一日を大事に過ごしてほしい」と訴えました。
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