呼吸と瞑想。ヨガの本質は“心を鎮める”こと【インドヨガ修行体験記】
元Yoga&Fitness編集部がインドで本格的にヨガ・アーユルヴェーダを学ぶため1カ月間の「ヨガ修行」を開始。ヨガ初心者、英語もうまく話せない、海外一人旅もしたことないような私ですが、「インド」で学んだことを何話かに分けて伝えていきます。 【写真】呼吸法実践!実際のポーズ写真を見る 今回は、みなさんにとっても一番身近で大切な習慣である「呼吸」について。私の修行生活は約1カ月間、リトリート施設にこもりヨガをしていました。1日は朝6時のクラスから始まって夜6時に終わります。朝食前には呼吸法と瞑想のクラスを受けていました。日本では、呼吸に合わせてポーズをとる「アーサナ」ばかりが広まっているため、ヨガをポーズの練習やストレッチだと考える人は多いかもしれません。しかし、実は呼吸によって“心を鎮める”ことがヨガの本質だったりもします。
ヨガはポーズを取ることが目的ではない
ヨガは紀元前から受け継がれてきたものと言われており、ヨガの経典「ヨガ・スートラ」が編纂されたのは1500年以上前。そこから今も多くのヨガ修行者たちが認められ、伝えられてきたこの本には「ヨガとは心の働きを止めることである」と書かれており、ポーズの話は書かれていません。 「Yoga」という言葉は「union」、繋がることを意味しています。これは自然や他人などの自分の外側にあるものと、内側が影響し合い、「気」を交換し繋がっているということです。『アーユルヴェーダとは』の回でもお伝えしたように、人も自然界の一部であるという考えが前提にあるためです。呼吸を通して外側にあるものを受け入れ、自分のペースで吐き出すことを繰り返します。
呼吸法の種類
数多く行われている呼吸法のうち、ヨガの世界で最も広く実践されている下記を習いました。身体を活動的にする呼吸法や浄化法(デトックス)はアーサナの前に、アーサナの後は心を鎮める呼吸法で瞑想に入りやすくするなど、時間帯や体調に合わせて行います。身体が浮腫みやすい朝の時間は、まず身体の中の余計な水分を出す浄化法を行ってから呼吸法を行っていました。 カパルバティ・プラナヤマ Kapalbhati Pranayama バストリカ・プラナヤマ Bhastrika Pranayama ウジャイ・プラナヤマ Ujjayi Pranayama ブラマリ・プラナヤマ Bhramari Pranayama ナディ・ソダナNadi Sodhana シタリ・プラナヤマ Shitali Pranayama シートカリ・プラナヤマ Sheetkari Pranayama