若き侍ジャパンが13安打9得点で快勝 4番森下が猛打賞「チャンスで打つ」
◇日本9-3オーストラリア(13日、野球国際大会「プレミア12」1次リーグ) 若き侍ジャパンが世界一へ向け、大きな一歩を踏み出した。序盤は得点を重ねながらも適時打が出ず、不穏な空気も漂ったが、終わってみれば13安打9得点。井端監督は「どんな点差でも勝てばいいと思っていた初戦なので、非常にホッとしています」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。 【写真】前回優勝に導いた侍ジャパン元監督・稲葉篤紀氏が始球式に登場! 一回無死一、三塁から辰己の犠飛で幸先よく先制。その後も攻勢を続け、四回までに適時打なしで5得点を積み重ねたが、六回に2本塁打を浴びて2点差に迫られ、追われる苦しみを味わった。 それでも、七回に牧がチーム初の適時打を放ち、再び流れを引き寄せると、4番を任された森下が八回にダメ押しの2点適時打。3安打の活躍で大役を果たした森下は「打点を挙げる、チャンスで打つことが求められている。ああいう場面でしっかり打てたことがよかった」と拳を握った。 前回2019年「プレミア12」から21年東京五輪、23年WBCと、日本野球は世界一が続いている。経験の少ない若手が初戦を乗り越え、井端監督は「いいスタートが切れた」と手応えを口にした。次は台湾に戦いの場を移す。「変わらず、一戦一戦全力でやるだけ」と指揮官。頂点を目指した戦いは続いていく。(大石豊佳)